今回はドラッグストア勤務5年目の現役登録販売者である僕が新人の時に読み込んで、今も時々読み返す、新人登録販売者の時にめちゃくちゃお世話になった専門書を紹介します。
新人の時にはいろんな専門書に手を出してきたのですが、個人的にこれが一番参考になって実務にも活かせたという専門書を紹介します。
こんな方におススメです!
- 現在新人登録販売者の方
- 登録販売者試験に合格してこれから売り場に立つ方
- 売場に立っているけどなかなか接客が上手くいかない方
新人登録販売者のときにめちゃくちゃお世話になった本
僕が登録販売者になりたての時にめちゃくちゃお世話になった本であり、現在でも時々参考にしている本はこちらです。
有名な本ですので一度は本屋で見たことがあるかもしれません。
色んな新人登録販売者向けの本が出版されている中で、僕はこの本が一番自分に合っていました。
先に言っておくと、この本は「初めてドラッグストアで働く人向け」の本ではないので、「ドラッグストアではこんな仕事があります」といった解説はありません。
あくまでも新人登録販売者の方向けに医薬品の接客のヒントをまとめた本となっています。
では、どのような点が非常に良かったのかを具体的に書いていきます。
・具体的な接客事例が豊富(各章2~3つも載っている)
・聞き取るポイントも細かく載っている
・「頭痛」「胃のトラブル」「風邪」といったように症状ごとにジャンル分けされている
・類似薬の成分早見表が各ジャンルごとに載っている
・各症状のメカニズムが解説されている
・受診勧奨のポイントもしっかり解説されている
具体的な接客例が豊富
まず僕が大変参考になったことが、具体的な接客例が豊富に書かれているという事です。
新人の時に苦戦するポイントの一つとして「きちんと聞き取りができない」という事があります。
試験に向けて一生懸命勉強してきた知識も、売り場に立った時はお客さんから必要な情報を聞き取らなければ接客に活かすことが出来ません。
はじめて売り場に立つと「何から聞けばいいのか分からない」「どんな流れで聞き取って商品を絞り込めばいいか分からない」といった壁にぶつかります。
そんな時にこの本の接客事例が非常に役に立ちます。
さらには、会話だけでなく注釈のような感じで「この質問はこんな意図でしています」といった解説も付いているので非常に分かりやすいです。
後にも書きますがこの本は「頭痛」「胃のトラブル」「風邪」といったように症状ごとに章分けされているのですが、各章2~3個接客例が載っているので、非常に参考になります。
聞き取りのポイントも細かく載っている
先ほども書いたように、接客例の途中で注釈が入っているのも非常に参考になるのですが、各章の接客例の前に「聞き取りのポイント」や「症状を見極めるポイント」などをフローチャートにまとめてくれています。
このフローチャートも非常にためになります。
フローチャートで全体的な流れを押さえたうえで接客例を見ることでさらに理解が深まります。
症状ごとに章分けされている
先ほども書いたように、この本は「頭痛」「胃のトラブル」「風邪」といったように症状ごとに章分けされています。
このような章分けはいろんな専門書でも取られている手法なんですが、この本の特徴はその章分けが細かいという事です。
例えば痛みにしても「痛み」「頭痛」「生理痛」「歯痛」「筋肉関節の痛み」「のどの痛み」など細かにジャンル分けされていて、この点が非常にありがたいです。
実際、売り場に立つと痛みといっても上記のどの痛みなのかによって対応が変わってきます。
そして、それぞれの章に対して、その症状の原因や病態・聞き取りポイントのフローチャート・接客事例などが詳しく書いてあるので新人の時はもちろん今でもめちゃくちゃお世話になってます。
ちなみに「子供の痔」に対する接客事例も載っています。
各ジャンルの類似薬の成分早見表が載っている
各章の終わりにはそのジャンルの類似薬の成分比較早見表が載っています。
新人登録販売者の時には「どの商品にどの成分が入っているのか分からない」という壁にぶつかるのですが、この本の成分比較早見表を見れば代表的な商品の成分を比較することが出来ます。
ジャンルごとにまとまっているので商品ごとの比較もしやすいので、この表も現在でも時々お世話になっています。
まとめ
今回は僕が新人登録販売者の時に非常にお世話なった専門書について紹介してきました。
登録販売者試験に合格してからも勉強していかなければならないことが沢山あるのですが、その合格後の勉強の第一歩としてこの本を読んでみてはいかがでしょうか?