【リアルな話】登録販売者が薬学検定1級を取ってみた感想

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たけのこ

ドラッグストア勤務5年の現役の登録販売者。
独学で登録販売者の勉強をして112点を取りました。
登録販売者以外に「薬学検定1級」「サプリメントマイスター」の資格を所有してます。

実務で経験したことを基に新人時代にやるべき勉強法や売り場に立っても困らない登録販売者試験の勉強法、さらには追加で勉強すべき専門分野や専門書、サプリメントのことも出来るだけわかりやすく発信します。

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今回は登録販売者に加えて薬学検定1級も持っている僕が、実際に登録販売者として働いてきて薬学検定1級は役に立ったのかどうか正直に書いていきます。

良かった面、イマイチだった面色々あるので登録販売者として働いていて薬学検定にも興味のある方は是非参考にしてください。

薬学検定についてはこちらの記事に詳しく書いてますので、合わせてご確認ください。

今回の記事はこんな方にオススメです。

こんな方にオススメ!
  • 登録販売者として働いていて薬学検定に興味のある方
  • 薬学検定を何級まで取るか悩んでいる方
  • 登録販売者以外に関連資格に興味のある方

薬学検定1級を取って良かったこと

まずは薬学検定を1級まで取ってみて良かったと思うことをいくつか書いていきます。

理解が深まった

登録販売者が薬学検定も勉強するメリットのうち1番大きいのが、理解が深まると言うことです。

登録販売者試験と薬学検定3級までの試験範囲はほぼ同じで、扱う内容もほぼ同じです。

試験範囲はほぼ同じなのですが、少しずつ違った角度から勉強するので、それぞれでいい感じに知識を補い合う事ができます。

1つの角度から勉強するよりも色んな角度から勉強することで知識が深まっていきます。

もし、薬学検定に興味のある方はまず3級までを勉強してみるといいと思います。

実際に受験しなくても勉強するだけで価値があると思います。

アピールになる

登録販売者に加えて「薬学検定に挑戦して1級に合格した」ということは、単純にアピールになります。

実際に僕も薬学検定1級も合わせて取得した事を店長に報告した時には「すごいね!」「めちゃめちゃ勉強したんだね!」と驚かれたのと同時に褒められました。

移動してきた薬剤師の人にも「よく薬学部出てないのに合格したね」と驚かれます。

登録販売者以外にもプラスαで勉強したという客観的な事実として使えるのでアピールになります。

登録販売者試験では学ばない医薬品についても学べる

2級以上に挑戦すると医療用医薬品についても勉強します。

もちろん市販薬の範囲ではないので登録販売者試験では勉強することはありません。

売り場ではたまに医療用医薬品についても聞かれることがあるので、全く知識がない状態よりも、多少は医療用医薬品についても知識があったほうがいいと思います。

登録販売者にとってはなかなか勉強する機会が無い医療用医薬品を薬学検定を勉強するタイミングで勉強することが可能です。

医薬品同士や医薬品と食品の相互作用を学べる

これは2級以上のお話になるのですが、2級以上の試験範囲で医薬品の相互作用に関する分野があります。

別の記事でも書いたことがあるのですが、この相互作用を学べることは薬学検定を勉強する大きなメリットだと思います。

しかも、勉強するのは医療用医薬品同士ではなく身近な食品と医薬品、市販薬同士の相互作用など登録販売者でも売り場で聞かれることが多いものを勉強します。

実際に、僕はこの分野のテキストを今でも出勤のときに持ち歩きて、聞かれたときに調べられるようにしてます。

受験しなくてもこの分野は個別で勉強してもいいのではないかと思うくらい1度は勉強してみてほしい分野です。

薬学検定1級を取ってもイマイチだったこと

続いては実際に薬学検定1級まで取ってみてもイマイチだったことを書いていきます。

売り場では医療用医薬品の知識はほぼ使わない

当たり前の話なのですが、医療用医薬品は病院で処方されるもので市販のものではないので、医療用医薬品の部分の知識はほとんど売り場では使いません。

たまに、こういう薬を飲んでいると言われたときに「あぁ、アレか」となるくらいです。

もちろん売り場で医療用医薬品について聞かれることが0では無いので知識があって損はありませんが、費用対効果を考えるとコスパは悪いかもしれません。

薬学部生ではないので医療用医薬品部分の勉強がしんどい

薬学検定は2級以上から医療用医薬品が試験範囲に入ってきます。

薬学検定の勉強は公式テキストくらいしか参考書が無いので、これを使って勉強していくのですが、医療用医薬品の部分はほとんど英単語のように成分名と効果を丸暗記していく形になります。

類似薬の違いなども全く触れることなくただひたすら頭に詰め込んでいくことになるのでめちゃくちゃしんどいです。

2級以上は市販薬部分の問題が少ない

薬学検定は階級が上がるに連れて試験範囲が広くなっていきます。

そうなると相対的に階級が上がるに連れて市販薬部分の問題数も少なくなって行きます。1級になると半分以上は医療用医薬品や検査値といったドラッグストア等では扱わない話になってきます。

4級から取り始めて徐々に上の階級にチャレンジしていくのならいいのですが、僕はいきなり勢いに任せて1級からチャレンジしたので、市販薬部分の勉強があまりできず、登録販売者と薬学検定のダブル取りの恩恵がすこし少なくなりました。

昇給には直接的には繋がらなかった

登録販売者の資格を取ると「登販手当」のような手当が出ることがほとんどですので、合格すると単純にお給料が上がります。

しかし、薬学検定を取ったからと言って「薬学検定手当」のようなものは僕の場合は付きませんでした。(企業によっては相応の手当が出るかもしれませんが)

そのため直接的な昇給には繋がらないので、その部分を期待する人にはガッカリする結果になるかもしれません。

結論:まずは3級まででいい

今回は僕が実際に登録販売者試験と薬学検定1級に合格して、登録販売者として売り場で働いてきて薬学検定1級という資格は活きたのかまとめてきました。

個人的な意見としてはまずは3級まででいいのかなと思います。

試験範囲が登録販売者試験とほぼ同じなので1からの勉強し直す必要がないのと、医療用医薬品について聞かれる頻度はそこまで高くない事を考えた結果です。

なので、今から薬学検定に挑戦したい人はまずは3級までやってみてさらに挑戦したい人は1級までやってみてもいいと思います。

薬学検定は勉強するだけでも価値のあるものかなと思いますので興味のある方は是非勉強してみてください!