今回は、独学で登録販売者試験110点を超えた私が実践していた
勉強方法の一つをお伝えしたいと思います。
全体的な勉強方法はこちらの記事にまとめてありますので
合わせてぜひご覧ください。
問題演習の効果を上げる演習をする
登録販売者試験を勉強していくうえで、問題演習は皆さんすると思います。
そこで、ただ答えがあっていた・間違っていただけで終わらせるのはもったいないです。
今回は、問題演習においてぜひともやってほしい作業をお伝えします。
誤りの選択肢を訂正する
今回皆さんにやってほしい作業は
「誤りの選択肢の訂正をする」
という作業です。
具体的に見ていきましょう。
まずは以下の問題を解いてみてください。
第3問
かぜ薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1.クロルフェニラミンマレイン酸塩は、痰の切れをよくする成分(去痰成分)である。
2.メチルエフェドリン塩酸塩は、鼻汁分泌やくしゃみを抑える成分(抗コリン成分)である。
3.エテンザミドは、発熱を鎮め、痛みを和らげる成分(解熱鎮痛成分)である。
4.ブロモバレリル尿素は、胃酸を中和する成分(制酸成分)である。
https://kakomon-quiz.com/touroku/ht/ktest.php?k=3&Y=31_2&p=&next=23 より引用
こちらは令和1年度の北海道・東北ブロックで出題された問題です。
正解は3です。
多くの方はここで正解か間違いかを確認して終わってしまうと思います。
しかし、もうひと作業付け加えましょう。
どこが間違いでどう直せばいいのか考える
ここで、先ほどの問題の1.2.4はどこが誤りで、どう直せば正しくなるのでしょうか?
まず、1については、クロルフェニラミンマレイン酸塩は「去痰成分」ではなくて
「抗ヒスタミン成分」が正しいです。
クロルフェニラミンは風邪薬や鼻炎薬など多くの医薬品に配合されています。
つぎに、2については、メチルエフェドリン塩酸塩は「抗コリン成分」ではなくて
「アドレナリン作動成分」が正しいです。
メチルエフェドリンも風邪薬や咳止め薬に配合されていて、禁忌事項なども多くある
成分の一つです。
最後に、4のブロモバレリル尿素(教材によってはブロモワレリル尿素)は
「制酸成分」ではなくて「鎮静成分」が正しいです。
ブロモバレリル尿素は、頭痛薬などに配合されています。
正誤問題は正解を探すのではなくて間違いを探す
上で見てきたように、正誤問題を解くときに、正しい回答を見つけるだけでなく、
どこが間違いでどう正せばいいのか?
そこまで、一つの問題で勉強することにやって、得られる知識が2倍にも3倍にもなります。
中には、見たことも聞いたこともない成分などが出てくることもあるでしょう。
そういったときは今日の治療薬やテキストに戻って、それが何成分で、
どういう働きをするものなのか確認しましょう。
登録販売者試験では正誤問題が多く出題されますので、学習においては
非常に多くの知識を吸収できます。
ぜひともこの方法を試して、点数アップや合格後の業務に役立ててください。